財務諸表の比率分析で企業分析を行う

株式投資

 

財務分析の方法は、大きく分けて2種類あります。
財務諸表の実数をそのまま使用する「実数分析」と、財務諸表の実数から求められる比率によって分析する「比率分析」です。

財務諸表の分析は、企業分析の上でとても重要となります。

 

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財務分析の方法

「実数分析」は、財務諸表の実数をそのまま比較して分析を行う方法ですので、一定期間の変化などを直感的に分析できることがメリットです。しかし「実数分析」のみでは、企業の総合力や収益性等の本質的なところが見えてきません。

そこで、財務諸表のさまざま実数の比率を分析する「比率分析」を行い、企業の経営実態を見ることができます。

総合力分析

総合力は、企業として総合的な収益性を示しています。
どれだけの資産を使ってどれだけの利益を上げているかを示す「ROA」と株主からの出資分と過去のからの利益の累積分の合計である自己資本がどれだけの利益を生み出しているのかを示す「ROE」があります。

ROA(総資産利益率) = 経常利益 ÷ 総資産
= 売上高利益率 × 総資産回転率

ROE(自己資本利益率) = 当期純利益 ÷ 自己資本
= 売上高当期純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ

 

収益性分析

収益性は企業が利益を上げることのできる力。売上高に対してどのくらいの利益を得ることができたのかを表す「売上高総利益率」で示すのが一般的。その他どのような利益を用いるかによって、以下4種類に大別されます。

売上高総利益率 = 売上総利益 ÷ 売上高

売上高営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高

売上高経常利益率 = 経営利益 ÷ 売上高

売上高当期純利益率 = 当期純利益 ÷ 売上高

 

効率性分析

企業が資金面での無駄を減らして、どれだけ効率的に経営出来ているかの分析。効率性を分析する方法としては、売上高あるいは売上原価に対して、どのくらいの資産や負債があるのかを表す回転率や回転期間を用いることが多いです。その中で代表的なものを以下に示しました。

 

総資産回転率 = 売上高 ÷ 総資産

総資産回転期間 = 総資産 ÷ (売上高 ÷ 365)

売上債権回転率 = 売上高 ÷ 売上債権

売上債権回転期間 = 売上債権 ÷ (売上高 ÷ 365)

棚卸資産回転率 = 売上原価 ÷ 棚卸資産

棚卸資産回転期間 = 棚卸資産 ÷ (売上原価 ÷ 365)

仕入債務回転率 = 売上原価 ÷ 仕入債務

仕入債務回転期間 = 仕入債務 ÷ (売上原価 ÷ 365)

 

安全性分析

貸借対照表の資金調達側である負債と純資産の構成が安定しているのか、財務体質が健全であるかが重要なチェック項目となります。安全性は収益性と並んで企業の経営実態を分析する際の重要項目となります。以下に代表的な項目を示します。

自己資本回転率 = 自己資本 ÷ (負債 + 純資産)

流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債

当座比率 = 当座資産 ÷ 流動負債

固定比率 = 固定資産 ÷ 純資産

固定長期適合率 = 固定資産 ÷ (固定負債 + 純資産)

手元流動性 = 現金預金 ÷ 短期所有の有価証券

インタレスト・ガバレッジ・レシオ = (営業利益 + 金融収益) ÷ 支払利息

 

成長性分析

企業は利益の追求を目的としており、企業規模を拡大していくことは重要です。収益力あり財務体力があっても成長性がなければ企業の今後が見えてきません。そう言った観点からも、成長性分析は企業分析の中でとても重要な分析といえます。

成長性を分析する指標としては、売上高成長率や総資産成長率があります。

 

売上高成長率 = 売上高増加額 ÷ 基準時点での売上高

総資産成長率 = 総資産成長率 ÷ 基準時点での総資産残高

 

 

さいごに

このように「比率分析」で財務諸表を分析することで企業の経営実態を見ることができます。企業を分析する力を身につけ、良い企業を探せるようになりましょう!

 

 

以上、最後までご拝読ありがとうございました。


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